「順子」の甘酒

日本酒を作っている時にふと思いました。アルコールが駄目な人でも、この美味しいお米の香りを味わい楽しんで頂く方法はないかな?! と・・・。
丁度・今、甘酒ブームがひそかに続いている事もあり、初めての甘酒造りを挑戦しました。折角作るなら美味しい甘酒を造りたい! それなら日本酒でも贅沢は天下の山田錦で!と思いました。 普通は甘酒はお酒造りに使われないランクのお米を使います。私は逆発想です。まだ甘酒の技術がないので、良いお米に助けて貰う為です。そして私の日本酒と同じ「山田錦」熊本県南阿蘇「喜多いきいきクラブ」の皆様が手間暇かけて作って下さった無農薬の酒米を選びました。お陰様でとってもエレガントな甘酒に仕上がりました。

甘酒には色んなレシピがあります。麹さえあればどなたでも家庭でも簡単に出来ます。それ位シンプルだし誰でも作れます。酒粕と砂糖から作る方も多いですね。しかし「順子」の甘酒は一切砂糖を添加しません。天然の甘みだけの味わいです。シンプルに贅沢にお米と麹だけ、その甘みの方が体にスルスル染み入ります。一切補糖をしない天然の甘みだからです。とっても甘いのですが、嫌味なく飲めてしまいます。まさに天然の点滴です。

なので最初丁寧に丁寧に麹を作ります。お米を洗い、蒸し、温度が32~34度位で麹菌を種付けし、50時間麹室で大切に見守ります。そうすると甘い甘~い麹が出来上がります。その間、何回も何回も手で切り返しながら「美味しくなれ、美味しくなれ」と丁寧に管理するのが秘訣です。室の中は熱いので、冬でも半袖で仕事をします。そんな中で麹菌が繁殖するのです。

色んな飲み方がありますが、私はぐっと冷やして飲むのが好きです。勿論温めて飲まれても美味しいです。私は実は甘酒は苦手でした(㊙)でも自分で作って甘酒が大好きになりました。子供達が安心して飲める、全くケミカルなものを使用していない甘酒です。