ドメーヌ・デ・ボワ・ルカ
Domaine des Bois Lucas
Clos Roche Blanche の Catherine(2022年8月他界)から畑を譲り受け、2002年~2021年迄ナチュラルワインを作りました。
その農法は2000年にブルゴーニュの Domaine de Chassorney で学んだ事をベースに Thierry PUZELAT をコンサルタントとして迎え、Pascal POTAIRE と共に独自の醸造。
その当時ロワールでは新樽を使用するワイナリーは殆どありませんでした。ドメーヌ・デ・ボアルカでは新樽を採用。その樽の焼きは一番柔らかい殆ど焦げた香りのない樽を選んで醸造します。
その後、その方法をロワールで用いるワイナリーも現れました。
新井順子が日本とフランスを往復しながらもワインを作り続けられたのは、常に信頼の置けるフランス人スタッフがいたお陰です。
そして毎年、日本人の見習いがロワールに来てくれて一緒にワイン作りを手伝ってくれたお陰です。
多い時は20名ものボランティアがお手伝いに来てくれて、畑の隣のホテルを貸し切った事もありました。
Domaine des Bois Lucas の歴史
フランス・ロワール Mareuil sur Cher にて EURL Odeurという会社を登記
ワイナリー Domaine des Bois Lucas を立ち上げる
Pouille村にある8haの畑を所有
(Gamay 3ha、Sauvignon Blanc 2ha、Cabernet Franc 1ha、2haの空畑)
水害に遭う。2002年のワインは瓶詰めが終わっていたので無事でしたが、2003年のワインは樽の中で熟成中だったので、2/3が流されてしまった。
2年目でこの事故にあい、もうワイナリーを辞めようと決意する。
日経 WOMANの2003年度のWoman of the Year の第七位に選ばれ、日本で授賞式に戻る。
その時の発表会で Bois Lucas のワインが空輸で運ばれて飲まれ、皆から好評の評価を受けたため、ワイナリーを辞める決意が言えなくなる。
ロワールに戻り、残った 2003年のワインが再発酵を始め、ワインの強さに感激。
ワイナリーを続ける事を決意。
Pouille 村 Chene Gauthier に醸造所を建設、引っ越し。
2ha 分の Pinot Noir の苗木をブルゴーニュから購入。
しかし県が違う苗木を植える事が出来なく、行政の命令で 2万本の苗木を燃やされる。
2ha のうち、0.7ha に Cot を植樹 (同じ Loir et Cher 県の苗木)
この畑には100名のオーナー様がおり、その方々の名前を石碑にしました。
残りの 1.3ha に念願の Pinot Noir を植樹 (同じ Loir et Cher県の苗木)。
雨の多い年で残念ながら雑草等々の関係で全滅。
植樹の関係で Gamay 2haと Cabernet Franc 1ha を隣人の Thierry Delaunay 氏に売却。
再度 Pinot Noir 植樹に再挑戦。
しかし一気に行わないで、0.7ha に Pinot Noir と Chardonnay を植樹。
毎年沢山の日本人見習が Bois Lucas に来ていたけど、行政が厳しくなり 2012年から受け入れが出来なくなった。
スタッフの関係で Gamay 2ha と Cabernet Franc 1ha を隣人に売却。見習いを受け入れられなくなり、馬で畑を耕し始める。
残りの 0.6ha に Pinot Noir と Chardonnay を植樹。これで全ての作業が私1人で出来るようになる。
自社畑 Cot、Pinot Noir、Chardonnay。
コロナにより、フランス行きが難しくなった為、最後の畑を Noella に譲る事を決意。
2021年が最後の醸造となる。
2022年 20年経営した Domaine des Bois Lucas は閉鎖する。
一緒に働いた懐かしいスタッフたち
Pascal POTAIRE
2002年~2004年
池谷太輔 見習い
2003年
高野久美子 見習い
2004年
Noella MORANTIN
2004年~2007年
村木慶喜 見習い
2005年
石田幸子 見習い
2007年
Guy
2007年~2008年
堀沢和弘 見習い
2008年
小椋雅都 見習い
2009年
宇田川啓太 見習い
2011年
遠矢久美子 見習い
2011年
遠矢敬宏 見習い
2011年
伊藤哲也 見習い
2012年
田井良樹 見習い
2012年
Michel AUGE
2015年~2021年
皆でワイン作り
Bois Lucasの畑のビデオ
エチケット